家庭教師としてできること


最後に僕が担当したのは難関大学への合格を目指すDくんでした。

Dくんが目指す志望校は偏差値が高く、その頃の模試の判定はCやDがほとんどでした。

この状態から、一年間かけて合格させてあげる事ができるのか、最初はすごく不安に感じました。ですがDくん自身はもちろん、保護者の方からも絶対に合格したいという気持ちが伝わってきて、僕も必死に頑張ろうというやる気がでてきました。

大学の試験対策として、その大学の過去問を解きながら試験傾向や出題形式について一緒に研究しました。近年の大学の入試形式は様々で、推薦入試や前期後期など、試験が行われる時期が異なっています。日程を見て、それぞれの試験に向けて勉強の計画スケジュールを立てて取り組みました。

さらに実際にその大学へのオープンキャンパスにも一緒に参加しました。

僕も大学生でしたので、他の大学の見学は貴重な経験になりました。また、生徒の勉強意欲はもちろんのこと、僕自身の家庭教師としてのモチベーションも高まりました。

Dくんは無事に志望校に合格することができましたが、受験を控えた生徒との接し方はとても難しいと感じました。第三者として別の立場から応援するのではなくて、生徒の立場になって考えることが大切だと思います。

家庭教師しての喜び


僕が家庭教師として3番目に担当したのは高校生のCくんでした。Cくんは大学への推薦入学を狙っていて、学校の内申点をどうにかして上げたいとのことでした。

学校では弓道部に所属しており、全国大会にも出場経験があるなど活躍している生徒さんでした。学業面に関しても特に問題はなく、成績はかなり良い方でしたね。この状態でも十分推薦を狙える位置にあったと思いますが、家庭教師を担当するからには目標に一歩でも近づけるようにと、生徒のことを親身になって考えました。

たとえば、学校での生徒会活動に参加したり、地域のボランティアに協力してみたりするのはどうかというアドバイスをしました。生徒会での活躍は、先生方の目によく止まり評価してもらえる機会が増えますよね。また、ボランティア活動への積極的な参加は地域のためになるだけではなく、試験としての大切な面接などでも好印象になると思います。

Cくんはその中で、生徒会に立候補することに決めてくれました。部活動の練習に励む中で、生徒会活動にも真剣に取り組み、勉強も手を抜かず頑張ったおかげで、見事に志望校の大学の推薦を取ることが出来ました。

頑張っている姿を間近で見ていたので、合格を知ったときは本当に嬉しかったことを覚えています。

家庭教師が伝えるべきこと


次に僕が担当になった生徒は、小学2年生の男の子Bくんでした。外で遊ぶことが大好きで、机に向かわせてもすぐに離れてしまう、というようなことを事前に聞いていました。

実際に家庭教師に行ってみると、明るく元気な子でしたが、確かに落ち着きや集中力にかけていました。保護者の方は、小さい内に少しでも勉強する習慣をつけさせたいとのことでしたが、僕はどんな風に接していくべきかすごく悩みました。

Bくんは学校の勉強に関しては特に問題なく理解していたので、あとはしっかりと机に向かわせることが大切だと思いました。

最初は手探り状態で、とりあえず1日15分ほどでできる簡単な練習問題を作りました。ですが一問解いたらすぐに休憩したり、席を離れたり、の繰り返しでした。

僕は同じく家庭教師をしている友人に相談して、色々な策を考えてみました。カラフルなスケジュール表を作成して机の正面に貼っておくとか、勉強をするごとにスタンプを押していき、それが貯まるとお菓子や玩具をもらえる、というような工夫をしました。

そうすると子供は少しずつ勉強をする時間が増えていったんです。最初は5分から、だんだん時間が伸びていき、1年間かけて1時間は集中して机に向かうことができるようになりました。

家庭教師の使命~生徒の成績を上げるために~


まず、僕が家庭教師になりたての頃に担当した生徒Aくんのことを書きたいと思います。

保護者からの要求は、学校での成績を上げて欲しいとのことでした。Aくん本人に勉強に対する意欲がないわけではなかったのですが、英語に苦手意識があるようで特に英語の成績が良くありませんでした。まず、苦手意識をなくすために英語を一から復習させることにしました。順序立ててゆっくりと教えていくと、だんだん分かるようになってきたのか、徐々に苦手意識が薄れていったので良かったです。

他の科目は学校の予習・復習を中心にして、英語を重点的に教えました。高校生の英語は、単語・イディオムが大切になってくるので何日までにこれだけ覚える、というような明確な目標を立て一緒に取り組みました。それに関しては毎回テストをして、しっかりと記憶が定着するように気をつけることが大切だと思います。

また、学校の過去の試験を参考にどのような形式で出題されるのかなどを考え対策しました。その後のAくんの試験はかなり点数が伸び、成績も上がりましたね。

この時は始めてで分からないことも多かったのですが、真剣に生徒と向き合えば気持ちが伝わるのだということを感じました。

トライで家庭教師をして


僕は学生時代に家庭教師のトライでアルバイトをしていました。大学1回生の頃に始めて、卒業するまで続けていましたね。友人に勧められたことがきっかけでしたが、まさかこんなに長く続くとは思っていませんでした。

時には生徒や保護者の方とのコミュニケーションが上手く取れなかったり、生徒自身の個性を見極めることに苦労したり、ということもありました。ですが、今思えば本当にやりがいのある仕事だったと思います。生徒の成績が上がった時や、生徒が無事に志望校に合格できた時はもちろんのこと、生徒と過ごす何気ない日常や勉強を教えていく過程の中でも、やりがいを感じる瞬間は多々ありました。

僕が教育関係の仕事に興味を持ったのは、家庭教師のアルバイトを経験してからのことです。今では、都内の高等学校で英語を教える先生になりました。

僕は大学4年間に4人の生徒の家庭教師につきました。生徒や保護者の方の目的は様々で、成績を上げたい、勉強する習慣をつけたい、学校の内申点をあげたい、志望校の大学に合格したいなどでした。生徒ひとりひとりに合わせて勉強の教え方を変えていくことが大切だと思います。そこで、僕の家庭教師としてのアルバイトの経験談を書いてみます。